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アート思考とは?
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昨今、注目される「アート思考 / Art Thinking」ですが、実は歴とした学術的な定義はありません。未だ実践を行う中で模索されている最中と言えます。しかし、一般に言われている概念の共通項を言葉にするならば、上記の様に定義できます。
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思考体系の遷移図
ビジネスにおいては論理的思考が主流です。MECEやロジックツリーなど、論理的思考の代表的なフレームワークは課題を解決する手法として活用されています。この主流に加えて登場してきた手法が、デザインシンキングです。簡易的に表現するならば、より顧客の視点に寄って課題の本質やインサイトを発見し、サービスや商品に生かす手法です。
これらのアプローチに加えて、新しい起点として注目されているのが「アート思考 / Art Thinking」です。
アート思考が今日注目をされる様になった主要な出来事と流れの背景をまとめてみました。
- 2008年ごろからフランスのビジネススクールESCPのシルヴァン・ビューロゥ氏が現在”Art Thinking Improbable”と呼ばれるプログラムを開催
- その後、アメリカスタンフォード大学アントレプレナーシップコースでも開始される
- 2016年7月に出版されたエイミー・ウィテカーの「アート・シンキング」という考え方は、ファイナンシャルタイムズなど様々なビジネス誌で取り上げられ、MBAよりもMFA(Master of Finearts)という流れが生まれる
- 2017年に山口周氏が出版した『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』はベストセラーになり、日本においてもアート思考が認知され始める
- 2019年秋ごろからアート思考の本が次々と出版され、「アート思考」は一つの流れを形成しつつ現在に至る
社会的な背景についてはこちら
▶︎「なぜ、今アート思考なのか?」
では、これらのアプローチとアート思考はどの様に違うのでしょうか?
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アート思考の3つのキーワードは、「自分軸」「創造性」「問いを立てる」です。
ロジカルシンキング・デザインシンキングは基本的なスタンスを、課題解決に置くため、他者の視点に比重が置かれています。この点と比較して、アート思考は自分の熱意や美意識といった内発的動機に比重が置かれたアプローチと言えます。
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現在「アート×ビジネス」の取組み事例は増えてきています。ビジネスにおける応用可能性を考えた場合、大きく4つに考える事ができます。
まだ、この新しい分野は始まったばかりであり、この4現象以外にも可能性は無限大と言えます。今後、どういった新しい取組みが生まれるのでしょうか?
次のページでは、これまで私が取り組んで来た実践事例を掲載しています。