海の女神
海の女神は、湘南で暮らす日常生活の中で得たイメージから生まれた彫刻です
湘南という地域は豊かな海を中心とした自然に恵まれ、
その文化の中で生きる人も自分らしく自然体で生きている人が多い様に感じます
茅ヶ崎の海岸沿いをサザンビーチに向かって、自転車でゆっくりと走っている時に見かける
心地よい海風を受ける人や鳥
海風を受け自然と一体になる時間はとても豊かな時間です
鳥の様に軽やかに飛ぶことは、人類の一つの憧れですが
「海の女神」は彫刻を登り、水平線の彼方に続く海を目の前に
鳥の様に飛翔する体感ができる想定で製作しています
地元の方、湘南にお越しになった方、子どもも大人もパブリックスペースで彫刻作品に触れ
自然を感じて心が軽くなる豊かな一時を過ごして欲しい
その様な想いで自身の湘南の日常体験から生まれたイメージを彫刻で表現した作品です
湘南という地域で生きる一人の人間である自分も、また自然の一部
自然と共に暮らす湘南の文化の象徴の一つになる事を願い
製造年:2022年
サイズ:W100 × D110 × T180 (mm) マケットサイズ
素材等:陶土
鎌倉FM、FM828 KAMAKURA GOODMORNING STATIONにて「海の女神」をご紹介、放送頂きました
万物の王者
パナソニックの創業者であり経営の神様とも言われる松下幸之助は、晩年に出版された著書「新しい人間観」に「人間は万物の王者である」と言う文章を残しています。この文章は、ご本人が広く深く社会と関わった経験から導き出された晩年の言葉です。単なる経営者のみではなく、哲学とも言われる独自の宇宙観や人間観は、私は松下政経塾と言う未来のリーダーを育成する公益財団法人で、松下幸之助の思想哲学に触れました。
「人間」という命題は、洋の東西を問わず古代から藝術の中心的なテーマでもあります。これまでの生活や価値観が変化の渦中にある現代、この根源的なテーマが改めて問われている様に思います。私は彫刻の命題でもある「人間観」を、作品を作る事を通じて考えてみたいと思いました。
人間は他の生物と異なり、ただ生存する以上の意義を見出そうと意志を持ちます。また、永遠の繁栄を渇望する一方、いずれその姿形は消滅する定にある矛盾を抱えています。
生と死。光と影。善と悪。虚と実。自然と人為。創造と破壊。両義性を併せ持ち、変わり続けていく、それが人間の生成発展の姿なのではないでしょうか。
新しい時代、私たちはどう生き、何を残すのか?人間は万物の王者たり得るのか?現代においてリーダーとは何者か?作品を見る方とこの様な問いを対話したいと思います。
素材には陶土、金を用いていますので、その性質上、彫刻は数千年以上先まで残す事ができます。1000年後の未来の人間がもしこの作品を見たらどう思うのでしょうか?
人類普遍の問いを同じく感じるのか、過去の遺物と見るのか、想像は無限に広がります。
こちらの彫刻は、現在公益財団法人松下政経塾に設置され、未来のリーダーや来客者の方との対話の場として新しいストーリーを紡ぎ出しています。
製造年:2021年
サイズ:H210 × W245 × D235 / H270 × W190 × D160
素材等:黒陶土、金
所在:公益財団法人松下政経塾
Eternal Cycle
私たちは何故、太陽を見て感動するのだろうか。月を眺めるのだろうか。
美の本質の一つに光と影の作り出す世界が在る。洋の東西を越え人間の精神、生活、空間に深く関わってきたその存在を再び捉え直し、人間の持つ根源的な感覚に訴える。
表裏一体である事。循環する限りない運動によって変化し続ける事。永遠の象徴を透過する事。空間と時間を繋ぐ事。
作品は直径2メートルの円形の作品一面に、金箔が貼られています。
金泊は日本の伝統的な技法によって、1/1000mmまで引き伸ばされた金です。
金は輝きを失わない性質から永遠性の象徴ですが、同時に人間の欲望や資本主義の象徴ともいえます。
極限まで薄くなった金という物質を光が透過する時、金箔はその色を”青く”変化させることをご存知でしょうか?
展示空間では、暗室の中、光によって射抜かれた彫刻が、空間の中を回転し続けています。
永遠性に対する人間の憧れ、あるいは資本主義のサイクルなど、永遠に変化し続ける世界の営みを見出せるかもしれません。
サイズ:2000 ×2000×15 mm
素材等:acrylic plate , gold leaf , metal
動画:https://www.youtube.com/watch?v=MAWUZuxq3K8
笙演奏:https://www.youtube.com/watch?v=bU78lYdBxcQ
個展 Light for you
代官山ヒルサイドテラスA棟GALLERY
私たちは物質を視覚的に認識する時、光が網膜を刺激する事で知覚する。つまり彫刻であれ、絵画であれ、最終的には全て光の情報として人は認識している。立体を成り立たせる条件を最低限にした時、それは物質と光という単純な要素になる。私たちが実態として感じている物はイメージによって作られた虚像かもしれない。
今回の展示において私の彫刻は重力と物質から解放された。尽きるところ、彫刻とは光と陰で空間を作る芸術の技ではないか。私は光と陰の関係性が私たちの生きる世界に大きく影響を及ぼしていると考える。それは生と死や、生成と消滅、静と動、など相反する関係性にも置き換える事が出来る。
五つの光は、物事の生成と消滅を表すと同時に始まりから消滅へと移り変わる時間を表している。
生成、生命の誕生、世界の調和、世界の熟成、世界の消滅
この世界で繰り返される大きな時間の流れとさける事の出来ない現実。私はこれが目には見えない世界の本質だと定義する。
動画 https://www.youtube.com/watch?v=JMlJTTK1a-E
Sky
大地の造形の様な、途方も無く長い時間をかけて自然が地球を彫り上げる営みと対峙した時、そのダイナミックな時間に包み込まれ身体感覚を失う事がある。人間を含めたこの世界にある物質は常に流動し変化して、いつかは自然の時間の中に取り込まれていく定めにある。そう考えると、私には彫刻は恒常的ではなく、とても儚く流動的な物に思えた。
彫刻成り立たせる要素を解体して行った結果、物質、光と陰、エネルギーが残った。彫刻の生成は自然の中で大地の形が作られて行くプロセスを模倣する行為と似ている。私の彫刻は、物質の固まりとしての物から人を包み込む空間の表現へと移行して行った。
彫刻は光を取り込み時間によってその様相を常に変化させる。
彫刻は内と外が溶け合う両義性を持ち続ける。
彫刻は身体を空洞に取り込み有機的な光の中へと導く。
サイズ:6000×6000×2000 mm
素材等:mixed media
Sustinable figure
山口県秋芳洞にて、そこで見た光景は一瞬で目に焼き付いてしまった。
鍾乳洞の中で見た天井から伸びるつらら状の鍾乳石。
中には地底へと到達し柱状になっているものもあった。
鍾乳石の柱は雄大な大地を支えている様に見えた。
私は自然造形の中に人の姿を重ねる事がある。
大地を支えるその柱はまさに必死で重いものを支える人間の様に思えた。
この作品を通して支えられる自分、支える自分という存在を強く実感しようと試みた。
この世界にある、あらゆる物事は自立し存在しているようで必ず何かに支えられている。
呼吸をするという当たり前の行為さえも。
サイズ:550×850×300 mm
素材等:大理石 Mable
余白の響き〜音と光が揺らぐ場所〜
舞台演出
音を光の波にリアルタイムで変換
広島県東区民ホール
動画 https://www.youtube.com/watch?v=IKY0NiSA5rg
Blue Moon
サイズ:1100×1100×15 mm
素材等:mixed media
光と音の環
秋吉台国際芸術村アーティストインレジデンス
2015年7月9日〜1ヶ月間山口県美祢市にて滞在製作
光の作品「life cycle」/ 空間演出 / 作曲「Time and Space」:重岡晋
笙演奏:三浦はな
動画:
平調 https://www.youtube.com/watch?v=Qe_vTX0mYOI
双調 https://www.youtube.com/watch?v=YFQtjlWO0J0
壱越調 https://www.youtube.com/watch?v=YsZVbV97uAU
黄鐘調 https://www.youtube.com/watch?v=kOD4GNG7Sp4
「Time and Space」https://www.youtube.com/watch?v=6cFbx-smA9o
光の茶会
茶会の空間演出、プロダクトデザイン
横浜関内shuhally
2014年6月21日-6月27日
Art Factory’s 粋 https://www.facebook.com/iki.af
Kouyoh
時間の中で色彩が空間に滲み、空間が変容していく。
「紅葉」自然の移ろいの様に時間の中で変化するドローイング。
お店に訪れたお客さんとコミュニケーションを取りその場の会話から生まれるインスピレーションを作品に取り込み一日の時間の中でゆっくり変化していく。
Interior Shop innovator×casabrancaで一日かけてライブドローイングを行いインスタレーションを制作。
Interior shopという商業空間を超え一つの有機性や生命感を持った空間を作る事を目指した。
サイズ:400×8200×700 mm
素材等:acrylic on cloth